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薬歴業務の仕組みと、負担が生まれやすいポイント

ファーマバンク編集部 / 公開日 / 更新日

調剤薬局での薬歴は、患者さんごとの服薬に関する情報や、服薬指導の内容などを記録する業務です。服薬指導の直後に入力する人もいれば、閉局後にまとめて入力する人もいて、職場によって進め方はさまざまです。

薬歴の業務は、大きく「入力」「確認」「フォローアップ」に分けて考えられます。入力は患者さんの対応と並行して行う必要があり、時間の確保が難しくなりやすい工程です。

入力のタイミングによる違い

薬歴を書くタイミングは、職場や人によって違います。それぞれに、向き・不向きがあります。

  • 服薬指導の直後に書く

    記憶が新しいうちに書けるため、内容を思い出す手間が少ない。一方で、患者さんが続くと、入力の時間を確保しにくい

  • 患者さんの合間にまとめて書く

    合間の時間を使えるが、合間が取れない日は積み上がる

  • 閉局後にまとめて書く

    日中は患者対応に集中できる。一方で、入力が閉局後に集中し、残業につながりやすい

どれが正しいということはありません。処方箋の量、人数、使っているシステム、在宅の有無によって、合うやり方が変わります。自分の職場でどのタイミングが主流で、その理由が何かを見ると、負担の原因が見えやすくなります。

負担が生まれやすいポイント

  • 時間の確保

    患者さんが集中する時間帯には、入力に手をつけにくい

  • 入力量

    入力する項目や、必要な情報の量が多い

  • 環境

    端末の数や、在宅など店舗外での入力のしやすさ

  • 並行する業務

    在宅、一包化、電話対応などが重なる

どの点が負担になっているかは、処方箋の量、人員、使っているシステム、業務の割り振りによって変わります。「薬歴が終わらない」という悩みは、これらのうちどこに原因があるかを分けて考えると、対処の方向が見えてきます。

参考:保険調剤での薬剤服用歴

保険薬局で健康保険の調剤に従事する保険薬剤師について、保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則の第8条は、次のように定めています(e-Gov法令検索、2026年10月3日に確認)。

  • 処方箋に基づいて、患者の療養上妥当適切に、調剤並びに薬学的管理及び指導を行わなければならない
  • 調剤を行う場合は、患者の服薬状況及び薬剤服用歴を確認しなければならない

薬歴は、こうした薬学的管理を継続して行うための記録として位置づけられます。記載の項目や、指導料の算定の要件の詳細は、調剤報酬の改定で変わることがあるため、本記事では扱いません。

薬歴の入力を支えるシステムについては、「電子薬歴で効率化できること」を参照してください。

この区分に含まれる業務

  • 薬歴入力

    よくある困りごと
    勤務時間内に終わらない、患者対応中に入力できない、閉局後に残業する、入力項目が多い、端末不足、在宅業務との並行
    考えられる原因
    処方箋量(業務量)、薬剤師不足(人員)、ピーク時間偏重(業務量)、電子薬歴UI(システム/DX)、音声入力未導入(システム/DX)、業務フロー(業務量)、マネジメント(組織・人間関係)
    検討できる解決方法
    業務改善 → SaaS/DX → 業務分担 → 上司・会社への相談 → 店舗異動 → 転職

業務フローの中での位置

この仕事に関わる悩み

出典